Feb 05, 2006

卒業。

今日、研修が終わった。

午前中、研修先の関係する行事に現地集合で参加。
「地元の農業を考える」というテーマで、今年は異常気象を題材に、地球環境と農業の関係を考えるという趣旨。講演を聴き、新たな視点を得る。消費者団体が主催に加わっており、昼はその試食会を兼ねて。

午後、農場に戻って明日分の収穫と調整。
これが正真正銘、最後の作業。人参、キャベツ、ほうれん草、葱などを収穫して、作業場でこさえていく。

夕食を今日も頂いて帰る。
日曜日ということで、学生さんたちが多く農場に来てくださっていたが、ほとんどこの夕食の準備にかかりっきりだったようす。師匠Aさんの奥さん、Yさんがいつもながらの奔走で、見事な宴の席ができあがっている。Aさんのお母さんの知恵と工夫も生きた旬の食材を満喫できる料理の数々。お赤飯、なます、筑前煮、卵焼き、八朔を生かしたポテトサラダ、ほうれん草の胡麻和え、お寿司などなど。

学生K君から卒論の冊子を頂く。
この農場の稲作の要諦がここに記されている。僕からは農場と師匠Aさん、K君らに、10ヶ月間の研修の記録をまとめた冊子を贈る。また、兄弟子研修生Sさんとともに大急ぎで作ったプレゼントをAさんに渡す。

これは農場のつながりマップ。
作ったのは日本地図の白地図の拡大版であるが、今後、ここに、元研修生の就農先や学生さんたちの卒業後の居場所などを落とし込んでもらえるといいかな……という趣旨の卒業製作である。

帰り際、思いがけない贈り物を頂く。
農場手採りの種を各種、また、播種や定植に必需の「さくり紐」を師匠Aさんが夜なべで作ってくださったとのこと。これはすぐに作らなければ……と思っていたところだったので、本当にありがたいことです。

僕からは研修中の概要をまとめた冊子を置き土産。
師匠のAさん用、農場用、学生K君、兄弟子Sさん、それに学生サークルFのみなさんにも少し見ていただきたく、何部かを用意した。にわかづくりで恥ずかしいのだが。このブログの内容も、昨日の分まで収録した。

帰りは駅まで送っていただく。
Sさんと握手を交わして別れる。今度会うときはお互い、ばりばりやっているはず。本当にSさんにはお世話になった。この農場研修はSさんがいなければ、それはそれで有意義なものだったことは間違いないが、常に何歩か先を歩くSさんに毎日多くのことを学ぶことができた。

感謝の気持ちはここでは言い表せない。
いつか、何らかのかたちで、表現したい。
このブログもこれで終了。次はまた別のかたちで。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
またお会いしましょう。今後ともよろしくお願いします。

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Feb 04, 2006

立春、農場も新しい季節へ。

久しぶりに土曜の農場に立つ。
僕の研修は月火と木金の平日4日を基本にしてきたが、研修終了にあたって、出荷のない日の畑作業も体験しておきたくて、子ども2人を保育園(兼、卒園児学童保育)に預け、昼前に農場に到着。

午前中はビニルハウスの修繕。
農場に着くと、すでにビニルを固定していたマエカ線が外され、裾のビニルの張り替えが始まっている。これに途中参加し、再び新しい線を張るところまで。今日は新研修生のNさんも一緒に作業。当面は週末だけだが、就農を視野に取り組まれているという。


午後はまず、育苗用の床土を調整。
畑の土にボカシを4:1の割合で混ぜる。そのあと、夏に茄子をやる予定の畑に元肥としてボカシを播く。

午後後半はほうれん草の播種。
みのる式播種機で6条×2畝。そこに堆肥をふりかけてからトンネルを被せる。

並行して、隣の畑の耕耘。
進行の都合上、急遽トラクタに乗ることになり、往復耕を終えて枕地に入るが、この期に及んでまだ手順や操作が心許ない僕に、師匠Aさんが最後の指導をしてくださる。おかげで、播種作業は予定のおそらく半分も進まないうちに日没終了。いつもながら、申し訳ないです……。

日没後、雪が降り始める。
夕食を終えた頃には、すでに1㎝ほどの積雪があり、ますます本降りになっていたが、電車を乗り継いで約1時間半後、家の近くまで戻って来ると、路面に濡れた跡さえない。農場ではまだ降っているのだろうか……。帰宅してラジオをつけると、八丈島で60年ぶりの雪とか。

「暦の上では立春ですが……」。
毎年聞かれる台詞がとくに実感された冷たい一日が終わり、いよいよ明日は研修最終日。

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Feb 03, 2006

節分の日、最後の出荷。

木曜日は個人会員さんの出荷日。
この季節、いつもなら昨日中に収穫を終えているところだが、大雨だったため今日は当日朝の収穫。野菜セットに庭の八朔が入る。

午後からは隣市の商工会館に遠出。
地元の種屋さん主催の栽培講習会、兼、種苗メーカーの説明会に、師匠Aさん、研修生Sさん、それに元研修生で近くで就農されているTさんとK君の計5人で参加する。前半は種苗メーカーの方が人参や大根、トマトなど、これから播く代表的な野菜それぞれのお薦め品種について特徴と栽培の留意点を説明。

後半は種屋さんによる「土壌」の解説。
なかなか理解しにくい難しい話が多いが、人の話というのは本で読むのと違って、「あー、なるほど」ということが多く、勉強になる。

明日分の収穫後、早退させていただく。
出張で上京した友人に会い、沖縄料理店で地魚、本場の郷土料理と泡盛を味わう。2年ほど前、やはり出張で上京の折にも会い、たまたま就農の構想を最初に話した相手。あのときは、僕も彼のようにネクタイ姿だった。

金曜日は、午前中いっぱい出荷準備。
今日の野菜セットは人参、葱、大根、ほうれん草、小松菜、白菜、キャベツ、ブロッコリ、それに自家製の分搗きのし餅。研修生として携わる出荷は、これで終わり。

学生のK君が仕上がったばかりの卒論を持参。
この1年、この農場の有機稲作を綿密に取材調査した労作である。

午後は各種育苗の播種。
空豆は10.5㎝ポットに1粒播き、絹莢いんげんは9㎝ポットに2穴あけ、1+2=計3粒播き。分けつ葱は発泡スチロール製のセルトレイに1穴5~8粒見当で播く。いずれも覆土後、月曜に作ったハウス内の踏込温床に入れる。

昨日に続き、日没後、早退。
今夜は子ども2人の保育園つながりの親子十数人が我が家に集い、少し遅めの新年会。集まったみんなの心づもりとしては、ひと足早く準備のために町を離れる僕の「お別れ会」も少し(家族は年度末までいるから、今回は僕だけにお別れ、だそうだ)。

長女の頃から数えれば6年になるか。
父親だから、妻に比べれば浅いに違いないが、それでも子育てを通じて知り合った友人たちとのつながりは貴重なものだった。毎日の山歩きと海遊び、無農薬野菜中心の給食という貴重な保育の存在、そしてその保育を共有する仲間たちの存在は、「農を選択した僕」の一つのピースを確実に占めている。

今日は節分、恵方は南南東。

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Jan 31, 2006

踏み込み温床づくり。

月曜、育苗のための踏み込み温床づくり。
これを僕が主導でやってみよとの師匠Aさんからの指示。「研修が終わったら、早速自分でやらないといけないんだから」と、なるほどその通りなのである。

前日のうちに、お膳立ては完了。
兄弟子Sさんが、枠に稲藁で壁を作るところまではやってくださっており、さらに落ち葉、米糠、ボカシの材料も搬入済み。しかし、昨春の研修2日目に一度やったのだが、すっかり忘れている。

Sさんに手順を確認しながら進める。
まず落ち葉をコンテナ詰め詰め5杯分敷き詰め、その上に米糠1袋、さらにボカシ1/2袋をまんべんなく振りかけてから足でしっかり踏み込み、水を適量かける。これを今回は6回繰り返したうえに、最後にもう1回、落ち葉を敷いて水をさっとかける。この段階でだいたい深さが10cmくらい。1週間ほどで温度が上がって安定する見込み。

火曜は最後の配達。
この日はイレギュラーで、いつもは市内2方面に分かれて2台で行っているのを、1台にすべてを積み込み、久しぶりに師匠Aさんも同行してのドライブ。おそらくもう二度と訪れることのないお客さんたちの家々。そしてこの道もたぶん、走ることはない。

温床作りも配達も、研修先ではこれが最後。
そう、研修最終週は毎日のひとつひとつの仕事がすべて最後である。このお客さんに野菜を入れるのも最後。この畑に来るのも最後かもしれない。いや、すでにもう行くことのない畑があるかもしれない……。

明日から2月。
予報では、今日の雨がまだ続くという。

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Jan 30, 2006

最後の一週間、不覚の風邪。

いよいよ研修最後の週となった。

しかし、不覚にもどうやら風邪にかかったらしい。といっても、熱や咳、くしゃみなどはなく、もっぱら胃腸が変調をきたしている。先週、息子がこれにやられて保育園を休んだ日に、学校から電話があり、娘が同様の症状とのことで、迎えに行った。妻も調子が悪かったようで、それがついに自分にも来た。

研修開始以来、初めての体調不良。
今日は朝食もいただかず、昼も少な目、夜は作業終了後、大事をとって帰宅。

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Jan 27, 2006

雪消えぬ畑、春の準備。

先週末の大雪がまだ畑に残る金曜日。
いつもの出荷作業のあと、午後からはあれこれの作業を少しずつ。

庭の八朔の収穫。
梯子や脚立を使い、1本の木から大サイズのコンテナ2杯分、おそらく300個ほどを収穫。

先週仕込んだボカシ肥の切り返し。
米糠300kgベースのひと山を、二人で右から左へ移す感じで約20分。

茄子を作付けする予定の畑に堆肥撒き。
約20m長さ、240cmおきの各畝に軽トラ1台分の堆肥。手箕1杯分を、60cm幅×2m程度の分量で撒いていく。

レタスとサニーレタスの育苗のための播種。
一昨年の踏込温床に使った腐葉土をふるった床土に各5mlと3mlをばら播きし、軽く覆土。あわせて、同じ腐葉土を120cmポットに詰める作業。

畑から軽トラで持ってきた土をふるう作業の途中で日没。
夕食、熱々の鰤と牡蠣の鍋がたまらない。

空気の乾燥と、今日はとくに土を触っていたので、手がひび割れてボロボロ。
帰宅後、ゆっくりと湯に浸かる。

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Jan 20, 2006

大雨と低温の1月下旬。

1月14日、久しぶりの大雨が降る。
明けて16日からの一週間の記録。

月曜日、午後は明日出荷分の収穫。
白菜、大根を約30本ずつ、そのほかに葱、人参、小松菜、ターサイ、キャベツ、ブロッコリ、ほうれん草、そして、久しぶりの京菜。日没までに畑から戻り、作業小屋で7時頃まで、こさえる作業。

火曜日、午前は出荷の準備。
午後は市内の配達。いつもはドアの前に野菜セットのバッグを置いていくだけだが、この日は珍しく3軒でちょうど戸口にお客さんの姿があり、挨拶する。農場に戻り、少し里芋をこさえたあと、早退。大学時代の友人たちに会うために新橋へ。就農計画と帰郷の報告を兼ねて一献傾ける。

水曜は研修が休み。
農場では漬物用の大根を250本収穫し、水洗いして稲藁で束ね、干すところまで。自分は2日続きで東京に出て、今日は元の勤務先の人たちに帰郷の挨拶。退職以来初めて会うが、温かく迎えてくれ、また励ましの言葉を頂く。

木曜日、出荷作業を早めに終えて畑の作業。
堆肥撒き、ボカシ肥の仕込み(米糠と豚糞、羊糞)、大豆ふるいなど。

金曜日も堆肥撒きと耕耘。
久しぶりにトラクタに乗るが、まだまだうまくいかない。

1週間を通して最低気温が0度前後、最高気温も一桁の寒さ。

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Jan 13, 2006

春作に向け堆肥を播く。

町では野菜の高値が続く。
記録的な寒さと大雪、小雨のため、全国的に野菜が品薄となり、白菜やレタスなどはまるまる1個だと400~500円となるため、半分または4分の1にカットされて店頭に並ぶことが、この冬はとくに多いという。

しかし、研修先の野菜は値段が変わらない。
たとえば、ほうれん草は1kg500円、一般の店頭に並ぶ小さめの1束200gなら100円だ。白菜は1.5kgほどのもので200円くらい。大根1本150円前後。ここの畑もむろん低温の影響を受け、計画通りの仕上がりになっていないが、作況、市況にかかわらず、食卓に安定的に野菜を届ける「提携」というかたちをとる農場としては当然のこと、ということのようだ。

そんな真冬の日々にも、春への動き。
今日は出荷作業を急いで午前中に終え、空いている畑に堆肥を播いた。低温のなか白い湯気を立てる堆肥は、植木の剪定屑と米糠がベース。これを軽トラで畑に運び、スコップで偏りなく振り播いていく。1反に軽トラ10杯というところだろうか。これが今年1年ここで育つ野菜の基礎となる。散布後、師匠Aさんがトラクタで耕耘。

堆肥場では次の堆肥作りが始まっている。
野積みされた剪定屑に、米糠300kgの袋3杯分を振りかける。スコップを持って緑の山を駆け上り駆け下りの作業で、途中、ジャンパーなどを脱いで薄着になったが、それでも汗が出てきて、寒い日には最適の運動となる。

夕食は熱々の煮込みうどん。
研修生Sさん土産、混じりものなしの蒲鉾が醸す濃厚な風味と太麺がよく合う。
帰路の月は傘をさし、週末は久しぶりの雨の予報。

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Jan 05, 2006

研修先も謹賀新年。

今年最初の研修日。
農場としてはすでに昨日4日からグループ会員への出荷が始まっており、今日は個人のお客さんへの宅急便が中心。午前中は昨日中に収穫された野菜類をこさえて計量し、荷造りする。曇り空から粉雪が降り、地面もうっすらと雪化粧して、底冷えがこたえる。

昼食は母屋の掘り炬燵で。
思いがけず、お節各種の皿に、鮭・鮪・蛸のお造り、茶碗蒸し、さらには御神酒まで付いて、新年の挨拶。一家の新年とは別に、研修生の帰りを待ってくださっての「農場の新年」に、あらためて気が引き締まる。

午後は明日分の収穫。
畑の大根は青首部分が凍みて柔らかくなってしまったものもあるが、こんなことは例年ないとのこと。街ではほうれん草やレタスなどの高値のニュースが聞かれるが、ここの野菜の値段は変わらない。いつもは高い有機野菜が(といってもここの野菜はけっして高くないと思うが)店頭の野菜より安いという逆転現象が起きている。

夕食後、近くの神社へ初詣。
自分自身は帰省先の神社で元旦にお参りを済ませていたが、当地の神社は初詣に30万人もが訪れるという有名なところなので、一度行ってみたかったところだ。参道に屋台が並んだという三が日の賑わいはもうないが、灯籠の並ぶ境内は荘重な雰囲気。下弦の月が冴える冷たい夜空の下、帰路を急ぐ。

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Dec 30, 2005

今年最後の研修日。

大晦日前日、今年最後の研修日。
今月下旬から「朝8時に朝食の食卓に集合」となり、今朝も温かい味噌汁とともに研修が始まる。

出荷最終日で、午前中はいつも通りの荷造り。
昨日中に収穫を終え、人参や里芋、葱、蕪などはこさえ終わっているので、葉物の調製や白菜、キャベツの計量などを進める。おなじみの学生K君、T君が手伝いに来てくれ、手のかかるほうれん草も一気に仕上がる。

昼前から餅搗き。
出荷用やおもてなし用にこれまで何度か搗いているが、今日はお正月用ののし餅1枚と、お供え用の丸もち7組。のし餅用は今日は電気餅搗き機で、お供え用は杵と臼で搗く。僕も久しぶりに杵を持ったが、案の定ふらふら。搗き方、のし方、まるめ方など、師匠Aさんやお母さんから指導を受ける。お母さんは技術的なことに織り交ぜて、昔からのしきたりやその実際的な意味などを話してくださり、いつもながら「なるほどー」とうなってしまう。昼食は早速、大根汁の雑煮と黄な粉餅。

午後、元研修生Oさんが子連れで来訪される。
長野県で就農されて3年目とのことで、現在は自営ではなく企業経営の農場に勤めるかたちで、複数の作物の栽培を担当されているという。

夕方、屋根の落ち葉を下ろす。
欅の大木からの大量の恵みは、来春に向けて踏込温床に使われる。

夕食後、研修先のみなさんに挨拶して辞去。
兄弟子住み込み研修生Sさんも、しばしの休暇で実家に戻る(はず)。見慣れない街着で反対ホームの列車に消えていく。

明日は妻の実家に帰省する予定。
大晦日の昼になれば、新幹線も多少は空いてきているだろう。
旧暦では明日が師走のついたち。

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